マスター・オブ・ワイン(MW)の強化合宿に出席してきました

毎年一月は、世界の3拠点でMaster of Wine Residential Seminar (強化合宿ゼミナール)が一週間ほど開催されます。これに出席するには、年内にの試験を受ける用意のある生徒のみ。世界に300人程存在するというMW Students(と呼ばれる受験有資格者)ですが、実際にきちんと試験勉強をして受験をする「実質人数」はかなり少ないようです。一旦MWプログラムに受け入れられても、レヴェルについていけずに脱落、或は試験を受けられずに登録だけ10年以上もしている人も多々居るとのことで、これに業を煮やしたMW協会は、本年度から規則を厳しく強化。いわゆる「幽霊生徒」に「時間切れ」を言い渡すことになりました。ということは、今年入った生徒は一番厳しい年にに参加したことになるのですが、協会からは「今年は歴史的な人数の応募者があり、今までで一番厳しい選別を行った」といわれています。

 

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MWの中には、「自分は十何年もかけてやっとMWになった」という人達がいて、彼ら曰く。「今年から入った君たちには、そういう悠長なチャンスは与えられていないので、より厳しい状況になっている」と。よく人から、「MWのプログラムに入ってから実際にMWになるまでに、何年かかるの?」と聞かれますが、これには答えようがありません。「99%は脱落するよ」というとちょっとネガティブなので、公式には「平均4年半」などという「バラ色の見積もり」が発表されています。私の答えは、「世にも稀な天才/鬼才なら3年(実際私が知っているMWに一人こういう人が居る)」ですが、「飛び抜けた秀才で、運が良い人なら6年」と言っています。それ以上の人は?、、、残念ながら期限切れで不合格となります。

まず最初の一年目(といっても実際はプログラムに入るための試験に合格してから、ほんの7ヶ月ほど)に試験がありますが、これは丸一日の試飲と理論のテスト。これに受かった人だけが、2年生(つまりは最終試験準備期間)に進むことができ、一年後、或は2年後に4日間にわたる厳しい試験が待っています。最終試験はワインの目隠し試飲による「ワイン評価」と、小論文を数題書き上げる「理論」からなり、これが丸4日間続く訳です。

その詳細については、次号にて。

 

1月26日

 

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