11 月14日『英語でワインを語る力』をつける講座

現在登録されている受講者のプロフィールを鑑み、講義は日本語のワイン知識をベースに、英語での『コニュニケーションスキル』を向上していくことに力点をおきます。以下、ざっと要点をご紹介します。

1)語彙力

論理的で的確なワインの表現手法を学びます。ワインの酸味やタンニンは、品種により『形容詞』などが異なります。単に高低(酸味が高い、低いー>high acid, M+ tanninなどの)だけでは、思い込みとみなされることもあります。誰が聞いても、意図が伝わる語彙力を築いていきましょう。例:refreshing, fresh, crisp, tart, sharp, persisting, mouth-watering, searing acidity などはどの品種に使うか?

2)構成力 = 英語と日本語の決定的な違い

発想が逆とも言える日本語と英語のカルチャーは、英語が流暢な日本人の英語でも、伝わりにくいのです。まずは、論理的に何を伝えたいのか、という構成をしっかり考える練習をします。その上で、手短な文章や言葉で伝える能力を育成しましょう。

例題として、『海外のワイナリーにアポイントメントを入れる依頼書の書き方』『自分の簡単な紹介文』『ブドウ栽培、醸造、ワインビジネスなど全般的なテクニカルな質問書のポイント』など、実践に役立つ作文を行います。その際に日本人の陥りがちなエラーに照準を当て、考え方のズレや習慣の違いを含めて、添削していきます。

3)知識と表現の違い

世界のワイン業界の主流は、英語圏にあります。日本で頻繁に使われる『ヴァンナチュール』『シェフソムリエ』などは仏語(や原語)の日本語訳を英語にした場合、定義も発音も違ったものになってしまいます。英語でワインを語る場合、日本語からの英訳では、意図が変わってしまうことも多々あります。

ちなみに、以下の英語の文章は、どこがおかしいのでしょうか?問題は語学力に留まらず、発想や質問者の知識も疑ってみてください。

What is the average size of your vineyard?

How old are your “old vines”?

また、誰かがこんな事を言ったとして、あなたはどうやって更に相手に質問をしますか?

“We don’t spray chemicals that much.  We follow organic viticulture pretty much.”

“Our wine is natural”

“The acidity of this wine is very high and fresh.  This pairs well with seafood”

当日は、いろいろな角度から英語でのワイン論議を行います。単に英語でワインを習得したいという方だけではなく、日米・英のワイン(ビジネス)に対する発想の違いなどを知りたい方も歓迎します。質疑応答は日本語で行います。

 

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